病気のない体つくりには腸内菌が作る短鎖脂肪酸がカギ

病気にかかりやすい人、かかりにくい人の違いは何なのでしょうか? もちろん、生まれ持った体質も大きく関係するでしょう。 しかし、最近の研究では、腸内環境がどのような状態かが体の不調に大きく影響すると分かってきたのです。

あらゆる病気は腸からくる

古代ギリシャの有名な医者「ヒポクラテス」の残した有名な言葉で「すべての病気は腸からくる」というものがあります。 このヒポクラテスの言葉は今なお現実味を帯びています。 最近の研究では、私たちが日常的に感じる不調、例えば慢性疲労や、アレルギーなどはおろか、精神不安の原因にもなっていると考えられているのです。 現代の日本では、パンやパスタなどが主食となってきています。 以前であれば、食物繊維が豊富な野菜中心の食生活でしたし、納豆やぬか漬けなどの発酵食品もたくさん食べられていました。 そのような食生活は腸内の腸壁の粘膜の代謝を促進させ、頑丈な腸壁を作ります。 ですので、腸に侵入してくる病原菌やウィルスなどの有害菌に浸食されずに済むため、病気のリスクを軽減させるのです。 【関連記事】便秘解消を今すぐしなければいけない理由と3つのセルフケア

腸を弱めてしまう食べ物「小麦」

現代の日本人の腸を弱めてしまった要因は何といっても「小麦」でしょう。 昔と違って今の時代に流通している小麦は、遺伝子組み換えによって生まれた改良小麦なのです。 この改良小麦にはグルテンというタンパク質が非常に多くふくまれており、これが腸内環境を悪化させてしまうのです。 腸の壁は広げるとバトミントンコート一面分にもなるようですが、この壁には絨毛という突起物が無数にあります。 絨毛はさらに微絨毛と呼ばれるもっと小さい突起物で構成されているのですが、グルテンはこの微絨毛の壁を弱らせしてしまうのです。 これが悪化すると、腸に穴が開いてしまうことになり、腸内の内容物が血液中に漏れ出してしまうこともあるのです。

短鎖脂肪酸が腸を修復する

グルテンによって腸の内容物が漏れ出してしまうと、大変なことになります。 腸内菌や、未消化の食べ物が血液中をめぐってしまい、体のあちこちで炎症を引き起こすのです。 これが、食物アレルギーの原因の一つです。 では、どのようにすればこうした事態を予防したり、治したりできるのでしょうか? 解決してくれるのは腸内菌が作り出す「短鎖脂肪酸」という物質です。 この短鎖脂肪酸は、グルテンの摂取を控えたり、腸内菌のエサになるものを食べる食生活をすることで、作られやすくなるのです。 短鎖脂肪酸は、いわば私たちの救世主。 しっかり増やしていきましょう。